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相続の悩み(相談のみ)

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岡山県の債務整理を20年以上主要業務とする弁護士

  多重債務の電話無料相談実施中(専用電話086-232-2285)

相続が開始したら

 気持ちが落ち着いてきたら遺言の有無と相続人、多重債務等の債務を含めた遺産を確認しましょう。全員の仲がよいなら自由に話し合いをして下さい。遺言があっても相続人全員が合意すれば遺言と異なる遺産分割も許されていますが必ず税金について税理士さんに確認して下さい。葬儀等に関連する費用や収入は領収書を保管して記録しておきましょう。1人でも意向が不明な人がいる場合は、遺産分割の正しい知識を頭に入れておく必要があるので岡山や倉敷の弁護士にご相談下さい。

 甥や姪などで交流がない人がいる場合には最初が肝心です。電話をするにも手紙を出すにも、不要な争いを避けるために最初から必要な情報を確実に伝え表現方法を工夫して下さい。特に多重債務の問題もないのに相続放棄をお願いするケースでは慎重に対応して下さい。

遺言による遺産分割

 岡山市や倉敷市はもちろん玉野市、総社市、笠岡市、津山市等岡山県内でも遺言書を残したいがどうすればよいのか分からないという人がいらっしゃいます。遺言には公正証書遺言や自筆証書遺言等があります。また、1人だけに預金や不動産などの遺産を全部相続させる等遺言の内容が遺留分を侵害していると無用の紛争を生じさせてしまいます。また、多重債務等の借金については債権者は遺言に拘束されません。

 また、兄弟の中で特別に優遇された学費や結婚の際の持参金等の特別受益や家業に無償で従事して遺産の増加に貢献した寄与分など遺産分割についての正しい知識に基づいて遺言書を作成しないと遺言によって相続人の間に無用の紛争を生じさせてしまいます。遺産分割を巡り一旦相続人間で争いとなれば非常に根深いものとなるので、遺言でどのように遺産を分割するのがよいか一緒に考えましょう。

相続放棄

 借金を抱え亡くなったようなときは、3カ月以内に被相続人の最後の住所地を管轄する家庭裁判所で相続放棄の手続をとれば妻や子供は借金を支払う必要はありません。相続放棄の手続をしないと借金を支払い続けなければなりません。但し、資産も相続できないことに注意して下さい。

 3カ月を相当経過していても相続放棄が認められるケース(亡くなってから1年後に多重債務が判明した場合等)や3カ月以内でも相続放棄が認められなくなるケースもあるのでご自身で判断せずまずはご相談下さい。3カ月以内では判断が難しいときには期間の延長申請も可能です。

 相続放棄の申述書の記載や書類の準備などの煩雑な事務手続も全て弁護士に任せることができます。

相続放棄と生命保険、死亡退職金

 生命保険金は受け取れる場合が多いです。受取人固有の権利とされているからです。死亡退職金も同様です。支給先に事前に確認して下さい。但し、相続税の関係ではみなし相続財産となります。

 生命保険金や死亡退職金で相続した借金など多重債務を全額返済する方も多いと思いますが、残された遺族には今後の生活があるのですから多重債務などを相続放棄したうえで生命保険金や死亡退職金を受け取ることも考えていいでしょう。生命保険金も死亡退職金も残された遺族のための生活資金なのですから。

遺産分割調停

 協議によって遺産分割ができない場合、申立てにより岡山や倉敷の家庭裁判所で遺産分割調停を行い、それでも合意ができないときには審判が下されます。

 遺産分割調停は話し合いの場ですから、自由に意見を述べたり質問をしたりできます。しかし、調停委員を介しての話し合いであるため時間がかかり、争点が多い場合には解決まで3年以上かかる場合もあるでしょう。

 遺産の額が少ないときや問題点が明確であるときは当事者のみで対応できると思いますが、多重債務とまではいえないが借金が残っているなど判断に迷うような問題点がある場合には、岡山や倉敷の弁護士に依頼した方がいいでしょう。相手方の言い分が法律的にはどうなのか即座にアドバイスを受けることができ迅速で納得のいく調停が期待できるでしょう。

相続問題で大切なこと

 紛争を防止したいのであれば、生前に正しい方法と内容で遺言を作成しておかなければいけません。紛争が起こる可能性がないときは、特にそこまでする必要もないでしょう。

 紛争が発生してしまった場合、岡山や倉敷の家庭裁判所で調停や訴訟をすれば最終的には解決を図ることは可能でしょう。しかし、解決までに多大の精神的肉体的労力と費用が必要です。もともと遺産は他人の財産であり自分が努力して得たものではありません。そのことを忘れなければ相続問題の解決はそれほど難しいものではありません。