必要な人(2017・8・1)

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必要な人(2017・8・1)



娘が幼い頃、夜寝る前に沢山の昔話が書かれている一冊の本を私の枕元に持って来て、娘が目を閉じて適当に開いたページのお話を二話読んであげるのが日課でした。私としてはできるだけ短い話にしたいので、長い話だと「それちょっと長いわー」と嫌がっていましたが、次第に娘の方から「あっこれ少し長いかー」ともう一度開き直してくれるようになっていきました。
その後もう少し成長すると、私の帰宅時間に合わせてリビングにレジのセットを用意し、帰宅するやいなやレジごっこに付き合わされるようになりました。一回毎のレジをできるだけ少ない商品で済ませようとする私に対し、娘は次第に「じゃあこれで終わりにするから最後はいっぱい買ってね」と自分から切り上げてくれるようになっていきました。

今の私が娘に必要とされるのは虫が出たときくらいです。

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