弁護士の収入(2011・9・1)



弁護士は多くが自営業者で失業保険や労働保険もないし、年金も国民年金、健康保険も国民健康保険、退職金もありません。もし病気や怪我をしたらたちまち路頭に迷ってしまいます。そのため休業補償や生命保険、年金や退職金の積立は当然必要ですし、最低1年分程度の経費の貯金(1000万円程度)が必要となります。そうすると私の感覚では弁護士の所得800万(売上から経費を引いたもので売上なら2000万円程度)は会社員の500万円くらいの感覚です。

また、弁護士数が少ない時代は10~15年目くらいまでは経験年数とともに年収が上昇していくので独立してから年金や退職金の準備を始めても十分間に合いましたし、仮に年金や退職金の準備がなくても引退するまで仕事を続けることができました。しかし、これからは年収の増加を想定することは困難ですし、高齢となって事務所を維持できるだけの売上げを確保するのは至難の業です。そうすると1年目から年金や退職金の積立は必ずしておかなければなりません。

弁護士の生活はますます厳しさを増しそうです。

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